ウクレレを習おうと思って大手の音楽教室を2つ並べると、月謝はこう見える。シアーミュージックが月2回11,000円。島村楽器が月8,250円から。2,750円も島村楽器のほうが安い。公式サイトの料金ページを開いて、そこで比較を終える人は多いと思う。
ところが、この2つの数字は比べられる形をしていない。片方は1コマ45分、もう片方は30分。片方は月謝のほかに毎月かかる固定費があり、もう片方にはない。そして決定的なのは、片方は上達すると月謝が上がり、もう片方は何年通っても1円も上がらないことだ。
この記事では、2026年10月8日に両チェーンの公式サイト(コース料金ページ、東京都内の校舎・店舗ページ、開講拠点検索)を1枚ずつ開いて、拾えた数字を全部同じ土俵に乗せ直した。結果、体験レッスンから始めて12か月通ったときに財布から出る総額が、2社でぴったり134,200円と1円も違わなかった。それなのに、その1年で受けられるレッスン時間は1,080分と720分で、360分——6時間ぶんも違う。同じ金額で6時間少ないという事実は、どちらの公式サイトにも書かれていない。
先に結論:同じ値段で、6時間少ない
細かい話に入る前に、この記事でいちばん伝えたい表を置く。どちらも「個人レッスン・初級・月2回相当」という、初心者がいちばん選ぶ条件で揃えたものだ。
| 項目 | シアーミュージック | 島村楽器 |
|---|---|---|
| 月謝(税込) | 11,000円 | 8,250円 |
| 毎月の追加固定費 | なし | 運営管理費 月額2,200円〜 |
| 月あたりの実質支払い | 11,000円 | 10,450円 |
| 1コマの長さ | 45分 | 30分 |
| 月あたりのレッスン時間 | 90分 | 60分 |
| 入会金(税込) | 2,200円 | 6,600円(キャンペーン/通常13,200円) |
| 体験レッスン | 無料 | 2,200円 |
| 1年目の総額 | 134,200円 | 134,200円 |
| 1年目のレッスン時間 | 1,080分 | 720分 |
| 1分あたり | 122.2円 | 174.2円 |
| 上達すると月謝は | 上がらない | 最大3,300円上がる |
| レッスン形態 | マンツーマンのみ | 個人/グループを選べる |
1年目の総額が小数点以下まで一致したのは、こちらが数字を作ったからではなく、公式の金額をそのまま足したらそうなっただけだ。電卓に2つめの合計が出たとき、思わず画面を二度見した。
内訳はこうなる。シアーミュージックは「体験0円+入会金2,200円+月謝11,000円×12か月」で134,200円。島村楽器は「体験2,200円+入会金6,600円+(月謝8,250円+運営管理費2,200円)×12か月」で134,200円。違うのは、その1年で先生と向き合える時間が1,080分か720分かという点だけである。
選ぶ前に知っておくべき3つのポイント
なぜ月謝の額だけ見ると判断を誤るのか。理由は3つある。ここを押さえれば、この先どんな教室を調べるときにも使える。
ポイント1:1コマの長さが1.5倍違う
シアーミュージックのウクレレコースのページには「1コマ45分 ※入替/準備の時間含む」と明記がある。入れ替えと準備の時間を含んだうえでの45分だ、とわざわざ書いてあるのは誠実だと思う。
対して島村楽器は、個人レッスンが30分、グループレッスンが60分。つまり「1回」という同じ言葉が、45分と30分という別のものを指している。月2回で比べると90分と60分で、1か月あたり30分の差。1年で360分、6時間ぶんの差になる。
この差は「安いほうを選んで、足りなければ回数を増やせばいい」では埋まらない。島村楽器で回数を増やす(年間24回→年間36回)と月謝も11,000円に上がるからだ。時間を買い足すとお金も増える、という当たり前の構造が、月謝の額だけ見ていると見えなくなる。
ポイント2:月謝の外側に、毎月の固定費がある
島村楽器のウクレレコース料金ページには、月謝表の下に一文だけこう書かれている。「別途各店舗ごとに、運営管理費(月額¥2,200〜)が加算されます。」
月額2,200円は、年間で26,400円になる。初級の月謝8,250円に対して約27%の上乗せであり、無視できる額ではない。しかも「〜」が付いているので、店舗によってはこれより高い可能性がある。実際に東京都内9店舗の店舗ページを開いて確認したが、どの店も「月額¥2,200〜」という同じ表記で、具体的な金額を出している店はなかった(店舗ごとの正確な額は要確認)。
一方のシアーミュージックには、これに相当する月額の固定費が料金ページ上に見当たらない。ただし別の但し書きがある。「一部の講師はレッスン受講時にお月謝とは別で指名料をお支払い頂きます。」——金額は書かれていない(要確認)。誰が「一部の講師」に当たるのかも公開されていないので、体験レッスンのときに担当者へ直接聞くしかない。
整理すると、島村楽器は「全員にかかるが、額が店舗で変わるかもしれない費用」、シアーミュージックは「一部の人だけにかかるが、額が公開されていない費用」を、それぞれ月謝の外に持っている。性格がまったく違うので、同じ「隠れコスト」と一括りにしないほうがいい。
ポイント3:上達すると月謝が上がる教室がある
ここが今回いちばんの発見だった。島村楽器のウクレレの月謝は、初級・中級・上級の3段階に分かれている。同じ30分の個人レッスンでも、レベルが上がれば月謝が上がる仕組みだ。
対してシアーミュージックの料金表には、レベルという概念そのものが存在しない。月2回・月3回・月4回という回数の区分だけで、初心者も上級者も同じ11,000円である。5年通っても10年通っても、月謝は1円も変わらない。
この違いは、始める時点では見えない。だが「3年後も続けているつもり」で選ぶなら、料金表のどこを見るべきかが変わってくる。次章でその18マスを全部並べる。
島村楽器の料金表を、18マス全部並べる
島村楽器のウクレレコースの月謝は、「個人30分/グループ60分」×「年間24回/年間36回」×「初級/中級/上級」で、12通りある。公式の表をそのまま書き出す(すべて税込・運営管理費は別)。
| レベル | 年間回数 | 個人30分 | グループ60分 |
|---|---|---|---|
| 初級 | 24回 | 8,250円 | 7,150円 |
| 初級 | 36回 | 11,000円 | 9,900円 |
| 中級 | 24回 | 9,350円 | 8,250円 |
| 中級 | 36回 | 12,100円 | 11,000円 |
| 上級 | 24回 | 11,550円 | 10,450円 |
| 上級 | 36回 | 14,300円 | 13,200円 |
この表を縦に読むと、きれいな規則性が出てくる。初級→中級はどのコースでも+1,100円、中級→上級はどのコースでも+2,200円。つまり初級から上級まで上がると、4つのコースすべてでちょうど+3,300円になる。
刻み幅が1,100円・2,200円と均等でないのも特徴だ。中級に上がるときより、上級に上がるときのほうが2倍きつい。言い換えると「中級までは緩やかに、上級で一段跳ねる」価格設計になっている。
なお、レベルの判定基準や、いつ中級へ上がるのかという条件は料金ページには書かれていない(要確認)。自己申告なのか講師の判断なのか、進級のタイミングで月謝がいつから変わるのかは、入会前に確認しておきたいポイントだ。
シアーミュージックの料金表は3行で終わる
比較対象として、シアーミュージックの料金も公式のまま並べる。こちらはレベル区分がないので3行で終わる。
| コース | 月謝(税抜) | 月謝(税込) | 月あたりのレッスン時間 | 1分あたり |
|---|---|---|---|---|
| 月2回 | 10,000円 | 11,000円 | 90分 | 122.2円 |
| 月3回 | 13,500円 | 14,850円 | 135分 | 110.0円 |
| 月4回 | 16,000円 | 17,600円 | 180分 | 97.8円 |
公式サイトは月4回に「一番お得」というラベルを付けている。実際に1分あたりに直すと97.8円で、たしかに月2回の122.2円より2割安い。回数を増やすほど単価が下がる設計は、ノアミュージックスクールなど他チェーンにも共通する型だ。この構造については東京のウクレレ教室を1分あたりの単価で比べ直した記事でも詳しく扱っている。
入会金は2,000円(税込2,200円)。レッスンはすべてマンツーマンで、グループという選択肢はない。楽器のレンタルは無料で、公式に「無料で楽器のレンタルができます。」と明記がある。1本2万円前後するウクレレを買わずに始められるのは、最初のハードルとしては大きい。
1分あたりに直すと、順位が入れ替わる
ここまでの数字を全部「1分あたりいくら」に揃える。月謝に運営管理費2,200円を足したうえで、月あたりのレッスン時間で割った。
| チェーン・コース | 月の実質支払い | 月のレッスン時間 | 1分あたり |
|---|---|---|---|
| 島村楽器 グループ60分・36回・初級 | 12,100円 | 180分 | 67.2円 |
| 島村楽器 グループ60分・24回・初級 | 9,350円 | 120分 | 77.9円 |
| 島村楽器 グループ60分・36回・上級 | 15,400円 | 180分 | 85.6円 |
| シアーミュージック 月4回 | 17,600円 | 180分 | 97.8円 |
| 島村楽器 グループ60分・24回・上級 | 12,650円 | 120分 | 105.4円 |
| シアーミュージック 月3回 | 14,850円 | 135分 | 110.0円 |
| シアーミュージック 月2回 | 11,000円 | 90分 | 122.2円 |
| 島村楽器 個人30分・36回・初級 | 13,200円 | 90分 | 146.7円 |
| 島村楽器 個人30分・36回・中級 | 14,300円 | 90分 | 158.9円 |
| 島村楽器 個人30分・24回・初級 | 10,450円 | 60分 | 174.2円 |
| 島村楽器 個人30分・36回・上級 | 16,500円 | 90分 | 183.3円 |
| 島村楽器 個人30分・24回・中級 | 11,550円 | 60分 | 192.5円 |
| 島村楽器 個人30分・24回・上級 | 13,750円 | 60分 | 229.2円 |
この表には3つ読みどころがある。
ひとつめ。最安も最高も島村楽器だった。いちばん安いのはグループ60分・36回・初級の67.2円、いちばん高いのは個人30分・24回・上級の229.2円。同じチェーンの同じウクレレ教室で、単価が3.4倍開いている。「島村楽器は安い」とも「高い」とも言えず、どのコースを選ぶかがすべてという状態だ。
ふたつめ。個人レッスン同士で比べると、全パターンでシアーミュージックが安い。シアーの最も高い月2回(122.2円)が、島村楽器の個人レッスンで最も安い36回・初級(146.7円)よりまだ安い。マンツーマンを前提にするなら、1分あたりの勝負はついている。
みっつめ。グループを許容できるなら、順位がひっくり返る。島村楽器のグループ60分・36回・初級は67.2円で、シアーの最安(97.8円)より3割安い。シアーミュージックにはグループという選択肢そのものがないので、ここは島村楽器の独壇場になる。
上級まで続けると、39,600円の差が開く
冒頭で「1年目の総額が同じ134,200円」と書いた。では、続けた先はどうなるか。個人レッスン・月2回相当で、1年目を上級として計算し直すとこうなる。
| シアーミュージック 月2回 | 島村楽器 個人30分・24回 | |
|---|---|---|
| 初級で1年 | 134,200円 / 1,080分 | 134,200円 / 720分 |
| 中級で1年(月謝のみ12か月) | 132,000円 / 1,080分 | 138,600円 / 720分 |
| 上級で1年(月謝のみ12か月) | 132,000円 / 1,080分 | 165,000円 / 720分 |
2年目以降は入会金も体験料もかからないので、純粋に月謝(+運営管理費)×12か月で比べられる。シアーミュージックは何年目でも132,000円のまま動かない。島村楽器は初級125,400円・中級138,600円・上級165,000円と上がっていき、上級に到達した年は、シアーミュージックより33,000円多く払うことになる。しかもレッスン時間は720分で、シアーの1,080分より360分少ないままだ。
誤解のないように書いておくと、これは島村楽器が割高だという話ではない。上級者向けのレッスンには上級者を教えられる講師が要るのだから、値段が上がるのは筋が通っている。むしろレベルごとに価格を分けて公開していること自体は誠実だ。問題は、入会を検討している時点でこの先の値上がりを計算に入れている人がほとんどいない、という点にある。
グループレッスンという、島村楽器にしかない選択肢
シアーミュージックは全レッスンがマンツーマンで、そこが売りでもある。だが「人前で間違えるのが恥ずかしいから個人がいい」という理由で選ぶ人がいる一方、ウクレレに関してはグループのほうが向いている人も確実にいる。
理由は楽器の性質にある。ウクレレは4弦でコードが押さえやすく、2〜3回のレッスンで1曲を弾き語れるところまで行ける。つまり早い段階で「誰かと一緒に鳴らす」ことが成立する楽器だ。ハワイでウクレレが家族や集まりの楽器として定着しているのも、独りで練習する道具ではなく、輪の中で鳴らす道具だからである。その感覚をいちばん手早く味わえるのがグループレッスンになる。
加えて、料金面の優位がはっきりしている。グループ60分・24回・初級なら月7,150円+運営管理費2,200円で9,350円。シアーミュージックの月2回11,000円より1,650円安く、レッスン時間は120分で30分長い。1分あたりでは77.9円対122.2円で、1.6倍の開きになる。
ただし注意がある。島村楽器の公式ページには「グループか個人かは店舗によって開講状況が異なる」旨の記載があり、グループを開いていない店舗もある。グループ狙いで店舗を決めるなら、そこは先に確認したい項目だ。教室選びの判断軸を整理した記事もあわせて読むと、どの条件を優先すべきか整理しやすい。
東京で通える拠点の数と、校舎ごとの違い
料金の話が続いたので、通いやすさの話も入れておく。
シアーミュージックは、東京都内15校舎でウクレレコースを開講している。新宿・渋谷・高田馬場・池袋・池袋西口・東京・五反田・上野・北千住・下北沢・吉祥寺・立川・府中・八王子・町田の15か所だ。
実際に校舎ページを開いて確認したところ、開校時間は確認したすべての校舎で12:45〜21:45、休校日は「なし」で完全に統一されていた。東京校(中央区八重洲)、北千住校(足立区千住中居町)、府中校(府中市宮西町)、池袋校(豊島区南池袋)、立川校、町田校、八王子校、吉祥寺校——どこも同じである。電話受付は11:00〜21:45で、全校共通の0120-055-349につながる。
この「全校同一・年中無休」は地味だが効く。仕事の都合で渋谷から新宿に変えたくなっても、条件が1つも変わらない。公式サイトも「平日は職場や学校の近く、週末は自宅の近く」といった使い分けができる旨を書いている。
島村楽器は、東京都内28店舗でウクレレを開講している。拠点数ではシアーミュージックのほぼ2倍だ。新宿PePe、イトーヨーカドー赤羽、吉祥寺パルコ、二子玉川ライズ、パサージオ西新井、錦糸町パルコ、錦糸町マルイクラシック、ららぽーと豊洲、有明ガーデン、南砂町スナモ、イオン葛西、セレオ国分寺、マークイズ葛飾かなまち、京王聖蹟桜ヶ丘、立川、ミーナ町田、フレンテ南大沢、八王子オクトーレ、イオンモールむさし村山、イオンモール日の出、そしてミュージックサロン池袋・亀戸・平井・新小岩・小岩・パトリア西葛西・船堀・瑞江である。
ただし、こちらは校舎ごとの条件が揃っていない。営業時間は10:00〜20:00の店と10:00〜21:00の店があり、ウクレレの開講曜日は店舗ごとに週1〜2日しかない。この「曜日」という制約が実は料金より効いてくる場面があり、特に都心から離れたエリアでは選択肢を強く縛る。多摩エリア9店舗の開講曜日を全部並べた結果は多摩のウクレレ教室を曜日で整理した記事にまとめた。
タイプ別おすすめ:結局どちらを選ぶか
マンツーマンで、長く続けるつもりの人 → シアーミュージック
何年続けても月謝が上がらないこと、1コマが45分あること、個人レッスン同士なら全パターンで1分単価が安いこと。この3つが揃うので、「上達して長く続けたい」という前提がある人には素直に向く。楽器レンタルが無料なので、1本目を買う前に自分に合うサイズを見極めてから購入する、という順番も取れる。
初期費用を1円でも抑えて、まず始めてみたい人 → シアーミュージック
体験が無料で入会金が2,200円なので、初月に出ていくのは13,200円。島村楽器は体験2,200円+入会金6,600円が先に乗るので19,250円になり、スタート時点で6,050円の差がつく。入会金がキャンペーン価格でなく通常の13,200円に戻っている時期なら、差は12,650円まで広がる。
ひとりで習うのが気後れする人・費用を最優先する人 → 島村楽器のグループ
グループ60分は1分あたり67.2〜105.4円で、この記事で比べたすべてのコースの中で最も安い。月9,350円で毎月120分というのは、ウクレレを「輪で鳴らす楽器」として楽しみたい人には理にかなった選び方だ。
家の近くに教室がほしい人 → 島村楽器
都内28拠点は、15校舎のシアーミュージックのほぼ2倍。商業施設の中に入っている店舗が多いので、買い物のついでに寄れるのも通い続けるうえでは軽視できない。ただし開講曜日が週1〜2日に限られるため、「近いけれど曜日が合わない」が起きやすい点だけ先に潰しておきたい。
楽器をまだ持っていない人 → どちらでもよいが、確認の仕方が違う
シアーミュージックは公式に無料レンタルを明記している。島村楽器は楽器店が母体なので購入の相談はしやすいが、レンタルの可否は料金ページに記載がない(要確認)。東京の教室の楽器レンタル条件を4段階に整理した記事で、貸出条件の読み方をまとめている。
よくある失敗パターン
失敗1:月謝だけで比べて、運営管理費を足し忘れる。島村楽器の初級8,250円は、実際には10,450円として家計に効く。年間で26,400円の差なので、1年経ってから「思ったより高かった」となりやすい最大の要因がここだ。
失敗2:「1回」を同じ長さだと思い込む。45分と30分は1.5倍違う。回数だけ見て「月2回同士だから同条件」と判断すると、年間で6時間ぶんの誤差が出る。
失敗3:入会時の値段で一生の値段を判断する。島村楽器は上達すると月謝が上がる。3年後に上級へ上がっていれば、同じレッスンに月3,300円多く払っている。これは悪いことではないが、知らずに迎えるのと、織り込んで始めるのとでは満足度がまるで違う。
失敗4:キャンペーン価格を通常価格だと思う。島村楽器の入会金6,600円には公式ページ上で通常価格13,200円に取り消し線が引かれており、「赤字の料金記載はキャンペーン料金となります。」と注記がある。つまりこの6,600円は恒常的な価格ではない。申し込むタイミングで倍になりうると考えておきたい。
失敗5:シアーミュージックの指名料を見落とす。「一部の講師はレッスン受講時にお月謝とは別で指名料をお支払い頂きます。」という一文は、料金表の下に小さく置かれている。体験レッスンのときに「この先生に続けて教わる場合、指名料はかかりますか」と一度聞いておくだけで防げる。
知っておきたい実用情報
| 項目 | シアーミュージック | 島村楽器 |
|---|---|---|
| 東京都内の開講拠点 | 15校舎 | 28店舗 |
| 開校時間 | 12:45〜21:45(全校共通) | 10:00〜20:00 または 10:00〜21:00(店舗により異なる) |
| 休校日 | なし | 施設の休館日に準ずる(要確認) |
| 開講曜日 | 指定なし | 店舗ごとに週1〜2日 |
| レッスン形態 | マンツーマンのみ | 個人30分/グループ60分 |
| 楽器レンタル | 無料と明記 | 料金ページに記載なし(要確認) |
| 体験レッスン | 無料 | 2,200円(税込) |
| 電話受付 | 11:00〜21:45(0120-055-349) | 店舗ごとの番号 |
| レベル区分 | なし | 初級/中級/上級 |
表にすると、2社の性格の違いがはっきりする。シアーミュージックは「どの校舎を選んでも条件が同じ」方向に振り切っており、島村楽器は「店舗ごとに違う」ことを前提にしている。前者は比較が要らないぶん決めやすく、後者は自分に合う1店を探し当てられれば強い。
よくある質問
Q. 結局どちらが安いのですか?
条件によって逆転します。個人レッスン同士なら、1分あたりの単価は全パターンでシアーミュージックが安くなります。ただしグループレッスンを選べるなら島村楽器のグループ60分が最安で、1分あたり67.2〜105.4円とシアーの最安97.8円を下回ります。「個人かグループか」を先に決めると答えが出ます。
Q. 1年目の総額が同じというのは本当ですか?
個人レッスン・初級・月2回相当という条件では、体験レッスンから始めて12か月通うと両社とも134,200円になります。シアーは体験0円+入会金2,200円+月謝11,000円×12、島村楽器は体験2,200円+入会金6,600円+(8,250円+運営管理費2,200円)×12です。ただしレッスン時間はシアー1,080分、島村楽器720分で360分違います。
Q. 運営管理費は必ずかかりますか?
島村楽器の公式料金ページに「別途各店舗ごとに、運営管理費(月額¥2,200〜)が加算されます。」と明記されています。「〜」が付いているため店舗によって金額が上振れする可能性があり、具体的な額は店舗ページにも出ていません(要確認)。
Q. 上達すると本当に月謝が上がるのですか?
島村楽器は初級・中級・上級の3段階で月謝が分かれています。個人30分・年間24回なら初級8,250円、中級9,350円、上級11,550円で、初級から上級までで3,300円上がります。シアーミュージックにはレベル区分がなく、回数が同じなら月謝は変わりません。
Q. ウクレレを持っていなくても始められますか?
シアーミュージックは公式に「無料で楽器のレンタルができます。」と明記しているので、手ぶらで始められます。島村楽器は楽器店が母体のため購入相談はしやすいものの、レンタルの可否は料金ページに記載がありません(要確認)。
Q. 体験レッスンはどちらも受けられますか?
両社とも受けられますが、シアーミュージックは無料、島村楽器は2,200円(税込)の有料です。島村楽器の公式ページには「体験レッスンは有料でのご案内となります。」と明記されています。無料で雰囲気を確かめたい段階なら、先にシアーミュージックを受けるのが合理的です。
まとめ:結局どれを選ぶ?
この記事でやったことは単純で、両社の公式に載っている数字を同じ土俵に乗せ直しただけだ。それだけで、料金表を眺めているときには見えなかったものがいくつも出てきた。
1年目に払う総額は、ぴったり同じ134,200円。違うのはレッスン時間で、1,080分対720分。同じ金額で6時間少ない。これが最初に押さえるべき事実である。
そのうえで判断軸はこうなる。マンツーマンで長く続けるつもりならシアーミュージック——月謝が一生上がらず、1コマ45分で、個人同士なら単価も安い。グループでもよく、費用を最優先するなら島村楽器——1分あたり67.2円はこの記事の全コース中で最安だ。家の近さを優先するなら島村楽器——都内28拠点はシアーのほぼ2倍ある。ただし開講曜日が週1〜2日という制約を必ず先に確認したい。
そして、どちらを選ぶにせよ月謝の額そのものより大事なのは、1コマの長さと、月謝の外にある固定費と、数年後の値段の3つを最初に確認することだ。この3つを揃えてしまえば、ここに出てこない教室を調べるときも同じ物差しが使える。ウクレレは4弦で、2〜3回のレッスンで1曲が形になる楽器だ。せっかく始めるなら、料金の構造で迷う時間は短いほうがいい。
※本記事に掲載している住所・営業時間・料金等の情報は、2026年10月8日時点に各公式サイト等で確認した情報をもとに作成しています。その後、情報が変更になっている場合がございます。万が一誤りがございましたら、お問い合わせフォームよりご連絡ください。お知らせいただき次第、速やかに修正いたします。

