湘南平の展望レストハウスは、1階でロコモコ丼800円|バスは1日4本あるのに、売店でごはんを食べられるのは2本だけだった【2026年10月14日・公式実査】

相模湾を見下ろす緑の丘と海(湘南平の展望イメージ)

ハワイ料理を食べに行く場所として、標高180メートルの山の上を思い浮かべる人はほとんどいない。けれど神奈川県平塚市の湘南平には、相模湾を見下ろす展望施設の1階に、ロコモコ丼を800円(税別)で出している売店がある。運営は「ショップ湘南平(ホノルル食堂 ALOHA MARKET)」。平塚市が公開しているメニューのPDFを開くと、ガーリックシュリンプもモチコチキンもマラサダドーナツも並んでいて、山頂の売店というより小さなハワイ食堂の品書きだった。

この記事は、平塚市の公式ページと、同市が公開している3枚のメニューPDF(食事・クレープ・おもちゃ)を1品ずつ数えて書いている。写真の雰囲気ではなく、値段と時刻を先に出す。とくに重要なのはバスで、公式の時刻表を売店の営業時間に重ねると、1日4本の往路のうち「行っても食事が間に合わない便」が混ざっていることが分かった。読み終えたときに、何時の便に乗るかまで決まっているのがこの記事のゴールになる。

目次

なぜ「山の上のロコモコ」が成り立つのか

湘南平は正式には高麗山公園といい、平塚市と大磯町にまたがる風致公園だ。平塚市域の開設面積は約23.94ヘクタール、湘南平(泡垂山山頂)の標高は約180メートル。かながわの景勝50選、かながわの公園50選、かながわの花の名所100選、夜景100選、平塚八景に選ばれている。

この山頂にあるのが高麗山公園レストハウスで、開放時間は9時30分から21時30分まで。建物の屋上がそのまま展望台になっていて、相模湾、富士山、箱根連山、丹沢山塊、大山が見渡せる。晴れた日には江の島、三浦半島、房総半島、伊豆半島、大島まで入る。もうひとつ、テレビ神奈川が管理するテレビ塔展望台が隣接していて、こちらは修繕を経て2024年4月1日に再開した。

つまりこの売店は「観光地の売店」ではなく「展望台の下の階」にある。海を見ながら食べるハワイアンは神奈川に何軒もあるが、海を見下ろしながら食べる店となると数が一気に減る。七里ヶ浜や江ノ島のように波打ち際で食べる店と比べたいなら、神奈川の“海が見える”ハワイアンカフェ5店のほうが近い。湘南平はその対極で、海面から180メートル上がった場所にある。

公園の中にハワイアンがあるという形そのものは珍しくない。東京にも葛西臨海公園のPARKLIFE CAFEのような例がある。ただしそちらは平地の園内カフェで、こちらは山頂の展望施設。同じ「公園の中」でも、行くための難易度がまるで違う。

公式メニューは3枚ある。食事17品の値段を全部並べた

平塚市の施設紹介ページには、メインメニュー、クレープメニュー、おもちゃメニューの3枚のPDFが貼られている。順に中身を見ていく。

食事メニュー17品(すべて税別表記)

品名 価格(税別) 備考
ガーリックシュリンプ 1,000円 人気1位の表示
モチコチキン 800円 人気2位の表示
銘柄豚の生姜焼き 800円 川崎市場直送の銘柄豚
BBQプライムビーフ 1,000円 US最高ランクのプライムビーフ
BBQチキン 800円 BBQの定番
BBQポーク 800円 川崎市場直送の銘柄豚
アドボ 800円 鶏もも肉の黒胡椒煮
ロコモコ丼 800円 ハワイのロコにも大人気の表示
ココナッツカレー 580円 食事系の最安
チョコバナナパンケーキ 980円 ー
ストロベリーパンケーキ 1,000円 ー
リリコイパンケーキ 950円 パッションフルーツ
カイルアパンケーキ 880円 マカダミア
スパムにぎり 1個280円 ハワイの定番おにぎり
マラサダドーナツ 1個220円 全17品の最安
ポテト 500円 スパイシーポテト
アサイーボウル 800円 ー

数えてみると、17品のうち7品が800円(税別)にそろえられている。モチコチキン、銘柄豚の生姜焼き、BBQチキン、BBQポーク、アドボ、ロコモコ丼、アサイーボウルだ。価格帯は220円から1,000円までで、1,000円の上に出る品がひとつもない。山頂という立地だと強気の値付けを警戒しがちだが、この品書きにはその気配がない。ロコモコがどういう料理なのかから知りたい場合は、ハワイアン料理の定番メニュー完全ガイドのほうを先に読むと、この17品の並びがより立体的に見える。

税の扱いには注意が必要だ。メニュー下部には「アイコンはテイクアウト可能商品となります。(お持ち帰りに限り消費税8%適用)」と書かれている。つまりロコモコ丼800円は、店内で食べれば10%で880円、持ち帰れば8%で864円という計算になる。アイコンは17品のうち15品に付いており、チョコバナナパンケーキとストロベリーパンケーキの2品だけアイコンが見当たらない。

クレープだけ「税込」で書かれている

2枚目のクレープメニューは黒板書きで、こちらは税込表記だった。同じ売店の、同じタイミングで配布されているメニューなのに、1枚目は税別、2枚目は税込。注文前に合計を暗算するつもりなら、ここで一度つまずく。

クレープ 価格(税込)
バターシュガー 440円
生クリーム 440円
バナナ+生クリーム 495円
カスタード+生クリーム 495円
マンゴー+生クリーム 605円
ミックスベリー+生クリーム 605円
生イチゴ+生クリーム 605円

バターシュガーは、シュガー、シナモン、チョコレート、レモンティ、スペシャルの5種類から選ぶ形式。トッピングはグラノーラ55円、カスタード100円、マカダミアナッツ110円、アイスクリーム240円の4種類で、ソースはチョコレート、ヘーゼルナッツ、キャラメル、マンゴー、ストロベリー、メープルの6種類から選べる。クレープ単体なら440円から始まるので、ロコモコ丼のあとにもう一品という使い方がしやすい。

3枚目は、まさかのおもちゃメニュー

3枚目のPDFは「Aloha Market おもちゃ一覧」。食べ物ではなく遊具が10点、価格つきで並んでいる。

おもちゃ 価格(税別)
クリスタルマウスシャボン玉 110円
光るハリネズミヨーヨー 120円
うんちべったんボール 130円
光るアクアリウムボール 200円
ラングスジャパン ルームブーム 1,050円
ワムオー ポケットフリスビー 1,100円
バドミントンセット 1,100円
ワボバ ムーンボール 1,150円
ワボバ ウイングマン 1,270円
スポーツゲームおもちゃ 1,300円

110円から1,300円まで、安い側に4点、1,000円超に5点。食べたあとに子どもが走り回る前提の品ぞろえで、これは山頂の広場を持つ公園の売店にしか作れない並びだ。「ごはんだけ食べて帰る場所」ではなく「半日遊ぶ場所」として設計されていることが、メニュー3枚目で分かる。

営業時間とバスを重ねると、乗ってはいけない便がある

ここがこの記事の核になる。1階の売店の営業時間は10時30分から17時00分、ラストオーダーは16時00分。定休日は毎週月曜日と第2・第4火曜日で、荒天時には早く閉まることがある。

いっぽう、平塚市が公表しているバスの時刻は次のとおり。平塚駅北口3番線から平35系統に乗り、「湘南平」で下車する。所要は約23分で、バス停から展望台まではすぐだ。

便 平塚駅北口 発(平日) 湘南平 着(目安) 湘南平 発(平日)
1本目 9:00 9:23 9:45
2本目 11:13 11:36 11:55
3本目 13:13 13:36 13:55
4本目 16:07 16:30 16:35

土日祝は往路が9:00、11:13、13:13、16:02、復路が9:40、11:55、13:55、16:45。往復とも1日4本しかない。

この4本を、10時30分開店・ラストオーダー16時00分という売店の時計に重ねると、結論はかなりはっきりする。

1本目(9:00発)は、9時23分に着いてしまうので開店まで1時間7分ある。9時45分の復路で帰ると売店は開いてすらいない。食べるなら11時55分の復路まで粘ることになり、開店から約85分を山頂で使う形になる。2本目(11:13発)は11時36分着、13時55分の復路まで2時間19分。3本目(13:13発)は13時36分着、16時35分の復路まで2時間59分で、ラストオーダーまでにも2時間24分ある。この2本が、何も考えずに乗っていい便だ。

問題は4本目で、16時07分発は16時30分に着く。ラストオーダー16時00分をすでに30分過ぎている。しかも復路の最終は16時35分、到着のわずか5分後だ。つまり「夕方の便で湘南平に行って、売店でロコモコを食べて、バスで帰る」という行程は成立しない。夕景や夜景を見にいくなら車かタクシー、という前提になる。

なお平塚市のページに掲載されている時刻表は「令和6年4月24日現在」と注記されている。本数が極端に少ない路線なので、出発前の最新ダイヤの確認は必須だ(要確認)。

車の場合:駐車場は3か所のうち1か所が閉鎖中

車で向かう場合、公式に記載されている距離は、小田原厚木道路 平塚ICから約6.5キロメートル、新湘南バイパス 茅ヶ崎西ICから約9キロメートル、圏央道 寒川南ICから約11キロメートル。カーナビは「平塚市万田790番地」または「高麗山公園」で設定できる。

駐車場は2か所が稼働している。

駐車場 普通車 その他
頂上駐車場 10台 身障者用3台/バイク10台
大駐車場 60台 バス5台

頂上駐車場はわずか10台で、大型バスは旋回できない。かつて使えたむくどり広場の駐車場は、不法投棄などの理由で2023年1月4日から当面閉鎖されていて、年始や桜シーズンの交通規制期間中だけ一時的に開放される。桜の時期(4月上旬がピーク)に車で行こうとするなら、ここは覚えておいたほうがいい。駐車料金とゲートの開閉時刻は公式に記載がない(要確認)。

同じ湘南エリアで、駐車場から海までが近い店と比べたい人にはPacific DRIVE-IN 七里ヶ浜がある。あちらは海沿いの平地、こちらは山頂。車で行くときの気の使いどころがまったく違う。

1階と2階は、別の店だと思って行く

高麗山公園レストハウスは2フロア構成で、市の公式ページには両方が別の店として掲載されている。

階 店名 営業時間 電話
1階 ショップ湘南平(ホノルル食堂 ALOHA MARKET) 10:30〜17:00(L.O.16:00) 0463-65-2727
2階 展望レストラン 海の上テラス 10:30〜17:00(土日は9:30〜19:00) 0463-68-4401

ここで効いてくるのが土日の差だ。2階は土日だけ9時30分に開いて19時まで続くのに、1階の売店は土日も10時30分から17時00分のまま。朝いちばんの9時00分のバスで上がった場合、開いているのは2階だけという時間帯が存在する。逆に夕方は、1階が閉まってからも2階が2時間動いている。どちらの店に行きたいのかで、乗るバスが変わる。

建物自体の開放は9時30分から21時30分までで、この時間外は展望台にも上がれない。1階には男女トイレと多目的トイレ(おむつ交換台つき)があり、展望台には無料の双眼鏡が2台。貸出用の車椅子が1台あり、管理事務所(0463-31-6722)で受け付けている。子ども連れや、足もとに不安のある家族を連れて行く場合に効く設備がひととおりそろっている。

1階の売店と2階のレストランは、どちらも2023年4月末のリニューアルで現在の形になった。市の観光ページは、1階について「令和5年4月28日(金曜日)にリニューアルオープンしました」と明記している。ネット上には改装前のテナント名や営業時間がいまも残っているので、情報が食い違ったときは平塚市のページの数字を採るのが正しい。

こんな人には合わない・注意点

良いことだけ書いても役に立たないので、合わない条件も並べておく。

まず、雨の日と強風の日。展望が主役の施設なので、見晴らしが消えると満足度が大きく落ちる。売店は荒天時に早く閉まることがあるとも明記されている。次に、月曜日と第2・第4火曜日。1階は定休で、ロコモコ丼は食べられない。祝日と重なる場合の扱いは公式に記載がない(要確認)。

バスの本数も、人によっては致命的だ。1日4本ということは、1本逃すと次は約2時間後になる。小さい子どもを連れて「飽きたら帰る」ができない。山頂で2時間強を過ごせる計画を持って行くほうがいい。

公園側の注意事項も読んでおきたい。ハイキングコースではイノシシの出没が報告されており、猛毒のキノコ「カエンタケ」も見つかっている。子どもの森キャンプ場は倒木のため使用中止(復旧時期未定)。レストハウス内での落書き、南京錠の施錠、迷惑行為は禁止されている。湘南平は南京錠を掛ける場所として知られた時期があるが、いまは公式に禁止されていると考えてよい。

最後に値段の読み方。食事は税別表記、クレープは税込表記、持ち帰りは8%。合計を見積もるときは、この3つを混ぜないこと。

よくある質問

Q. ロコモコはいくらですか。

A. 平塚市が公開しているメインメニューでは、ロコモコ丼が800円(税別)です。店内飲食で10%なら880円、持ち帰りで8%なら864円という計算になります。

Q. 定休日はいつですか。

A. 1階の売店は毎週月曜日と第2・第4火曜日が定休です。加えて荒天時は早く閉まることがあると明記されています。

Q. 電車とバスだけで行けますか。

A. 行けます。平塚駅北口3番線から平35系統で約23分、終点の「湘南平」で降ります。ただし平日・土日祝とも1日4本で、16時台の便は売店のラストオーダー16時00分より後に到着します。食事が目的なら11時13分発か13時13分発を選んでください(時刻表は令和6年4月24日現在の掲載値)。

Q. 駐車場はありますか。

A. 頂上駐車場が普通車10台・身障者用3台・バイク10台、大駐車場が普通車60台・バス5台です。むくどり広場の駐車場は2023年1月4日から当面閉鎖中で、料金とゲートの開閉時刻は公式に記載がありません。

Q. テイクアウトはできますか。

A. メニューにはテイクアウト可能商品を示すアイコンがあり、17品中15品に付いています。持ち帰りには消費税8%が適用されます。外のベンチで相模湾を見ながら食べる想定の売店です。

Q. 2階の展望レストランとの違いは何ですか。

A. 2階は展望レストラン「海の上テラス」で、営業時間は10時30分から17時00分、土日は9時30分から19時00分です。1階の売店は土日も10時30分から17時00分なので、朝と夕方は2階だけが開いている時間帯があります。

まとめ:どんな人におすすめか

湘南平のALOHA MARKETは、「ハワイ料理を食べに行く」より「展望台に行ったらハワイ料理があった」という順番で楽しむ場所だ。ロコモコ丼800円(税別)、ガーリックシュリンプ1,000円(税別)という値付けは山頂価格ではないし、マラサダ220円やクレープ440円まで含めれば、組み合わせの自由度も高い。

向いているのは、車で行ける人、子ども連れで半日使う前提の人、そして「海を見下ろして食べる」という体験を取りに行く人。向いていないのは、月曜・第2第4火曜しか時間がない人と、夕方の1便で行こうとしている人だ。バス4本のうち、ごはんが食べられるのは実質2本。これだけ覚えて出かければ、山頂で「閉まっていた」とうなだれる展開は避けられる。

同じ「ホノルル食堂」の名前がついた店は神奈川にもう1つあり、そちらは公式サイトの見る場所によって店舗数も営業時間もロコモコの値段も変わる。続けて読むなら公式3つで答えが割れるホノルル食堂 Da Cafeの話へ。神奈川のハワイアンを面で押さえたい場合は神奈川のハワイアンカフェ・レストランおすすめ7選から入るのが早い。

※本記事に掲載している住所・営業時間・料金等の情報は、2026年10月14日時点に各公式サイト等で確認した情報をもとに作成しています。その後、情報が変更になっている場合がございます。万が一誤りがございましたら、お問い合わせフォームよりご連絡ください。お知らせいただき次第、速やかに修正いたします。

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この記事を書いた人

Hawaii Japan編集部は、「日本で楽しむハワイ」をテーマに、国内で味わえるハワイアンカフェ・グルメ、リゾート施設、フラ・ウクレレ教室、ハワイアン雑貨などの情報を発信しています。

ハワイが好きな方はもちろん、まだハワイに行ったことがない方にも、日常の中で少しだけ南国気分を楽しめるような場所や体験を、編集部がリサーチしてわかりやすく紹介します。

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