渋谷でアサイーボウルを検索すると、Aubrey House(オーブリーハウス)の名前が2回出てくる。神南と青山。同じブランドの1号店と2号店だから、どちらへ行っても同じものが食べられる——そう思って選んだ人は、たぶん損をしている。
この2店は、アサイーボウルのレシピそのものが違う。運営するA.C.H.株式会社が2号店のオープン時に出した公式リリースに、はっきりこう書かれている。「さらにアサイーボウルは、渋谷神南店とは異なるヴィーガン仕様の特別レシピでご提供します」。同じ看板で、中身を変えている。
そして厄介なことに、公式サイトの店舗ページを読んでも、その違いには気づけない。それどころか、青山店のページに載っているFAQは、いまも神南店の説明のまま残っている。2026年9月28日時点で公式サイトとプレスリリースを突き合わせた結果を、そのまま並べる。
結論から:この2店は「同じ店の2号店」ではない
先に結論を置く。渋谷神南店と渋谷青山店は、次の4点で別の店として扱ったほうがいい。
- アサイーボウルのレシピが違う(青山店は神南店と異なるヴィーガン仕様の特別レシピ)
- 開いている時間が前後2時間ちがう(神南8:00〜22:00/青山9:00〜21:00)
- オンライン予約ができるのは神南店だけ
- クレープが焼けるのは青山店だけ(併設のÅBRYS Crafted Crepes)
「朝いちばんにアサイーが食べたい」なら神南店以外に選択肢がない。「乳製品を避けたい」なら青山店を選ぶ理由がはっきりある。この2つは、駅から見て逆方向にある別の店だと考えたほうが、行ってからの落差が小さい。
選ぶ前に知っておきたい3つのポイント
店の比較表を見る前に、判断の軸を先に決めておきたい。アサイーボウルの店選びは「値段」や「口コミの数」で比べても差がつかない。差がつくのは次の3点だ。
1. ベースに何が入っているか
Aubrey Houseの看板商品「The Original Bowl」は、オーガニックアサイーとグリークヨーグルトを層にして、フレッシュフルーツ・自家製グラノーラ・ピスタチオ・はちみつを載せたボウルだと公式が説明している。つまり標準仕様にはグリークヨーグルトとはちみつが入る。これは「アサイー100%のシャーベット状ボウル」を想像している人には重要な違いになる。
そのうえで公式は、両店ともグリークヨーグルトを使わない「Vegan Acai Bowl」を用意していると明記している。さらに青山店は、そのヴィーガン仕様そのものが神南店とは別レシピだ、というのが冒頭のリリースの中身である。乳製品・はちみつを外したいなら、注文時にヴィーガンボウルを指定するのが前提になる。
2. 何時に行けるか
渋谷でアサイーを食べたい時間帯は、たいてい「出勤前の朝」か「夕方以降」に寄っている。ここが2店で決定的に違う。神南店は8:00〜22:00(L.O. 21:00)、青山店は9:00〜21:00(L.O. 20:00)。開店が1時間、閉店も1時間ちがう。営業時間の総量で2時間の差がある。
朝8時台に食べられるのは神南店だけ。逆に21時台に注文できるのも神南店だけ(青山店はL.O. 20:00)。時間で選ぶなら、迷う余地がない。
3. 席を確保できるか
公式サイトは神南店について「small cafe with limited seating(席数の限られた小さなカフェ)」と自ら書いており、混雑時は大型ベビーカーが入りにくいとも断っている。そのうえで、神南店だけがオンライン予約に対応している。ウォークインも受け付けており、混雑時は入口のウェイティングリストに登録する運用だ。
青山店については、公式に予約の導線がない。席数の記載も見当たらない(要確認)。つまり「確実に座りたい日」は神南店を予約するのが唯一の手段になる。
渋谷神南店 vs 渋谷青山店|同じ軸で並べる
2026年9月28日時点で、公式サイトの店舗ページとLocationsページ、および2号店の公式リリースから拾えた情報だけを並べる。
| 項目 | 渋谷神南店 | 渋谷青山店 |
|---|---|---|
| 住所 | 東京都渋谷区神南1-13-4 Frame in Box 2F | 東京都渋谷区渋谷2-11-14 ステージ青山1F |
| 営業時間 | 8:00〜22:00(L.O. 21:00) | 9:00〜21:00(L.O. 20:00) |
| 定休日 | 記載なし(daily と表記) | 記載なし(daily と表記) |
| 電話 | 03-6427-0863 | 03-6452-6100 |
| アサイーボウル | オーガニックアサイー+グリークヨーグルト/ヴィーガン対応あり | 神南店とは異なるヴィーガン仕様の特別レシピ |
| オンライン予約 | 可(公式に予約ページあり) | 公式に導線なし |
| クレープ | なし | あり(ÅBRYS Crafted Crepes 併設) |
| 犬の同伴 | 店内可(条件あり) | 店内可(条件あり) |
| 席数 | 公式が「席数の限られた小さなカフェ」と明記 | 記載なし(要確認) |
| オープン | 1号店 | 2025年12月6日 |
表にすると地味に見えるが、実際に効いてくるのは「アサイーボウル」の行と「営業時間」の行だ。この2行が、行き先を決める。
公式サイトのFAQが、青山店のページに神南店の説明を載せている
ここからが、まとめ記事にはまず書かれていない部分になる。
青山店のページを開いてFAQを読むと、営業時間の質問への答えがこう始まる。「Aubrey House Shibuya-Jinnan is open daily from 9:00 AM to 9:00 PM.」——青山店のページなのに、主語が神南店になっている。しかも時間は9:00〜21:00で、これは青山店の時間だ。
いっぽう神南店のページのFAQは「8:00 AM to 10:00 PM」と書いており、こちらは同ページ本文の「8:00 – 22:00」と一致している。つまり中身が混ざっているのは青山店ページのFAQだけで、店名だけが差し替えられずに残った、という形だ。
これは細かい誤植ではあるが、読者にとっては実害が出る。青山店のページのFAQを信じて「神南店は9時から」と覚えると、実際には8時から開いている神南店で1時間を損する。逆に神南店の22時までという印象のまま青山店へ21時前に向かうと、L.O.20:00をとうに過ぎている。
さらに同じ青山店ページのFAQには、子連れの可否を答える項目にも「our Shibuya-Jinnan location is a small cafe with limited seating(神南店は席数の限られた小さなカフェです)」という神南店の説明がそのまま残っている。結果として、青山店の席数や広さを公式から読み取る手がかりが存在しない。ベビーカーで行けるかどうかを事前に判断できる材料は、いまのところ公式にない(要確認)。
一方で、同じFAQでも犬の同伴に関する項目は「dogs are welcome inside Aubrey House Shibuya-Aoyama」と正しく青山店の名前になっている。一部だけが更新され、一部が神南店のまま残っている——という状態だと読める。
犬連れの条件は、2店とも同じ書き方だった
犬については両店とも店内OKと明記されている。ただし条件付きで、椅子やソファを使う場合はペットマット・ペットシート・バッグのいずれかを使うか、カートに入れたままにすること、店内を自由に歩かせないこと、家具の上に直接座らせないことが求められている。渋谷で犬を連れてアサイーを食べられる店は多くないので、この条件を守れるなら選択肢として強い。
クレープが焼けるのは青山店だけ|ÅBRYS Crafted Crepes
青山店には、クラフトクレープの新業態「ÅBRYS Crafted Crepes(オーブリーズ・クラフテッド・クレープス)」が併設されている。公式リリースによれば、2号店のオープンと同時に立ち上がった新業態だ。
公式サイトは、ÅBRYSを住所・電話・営業時間まで独立したページで扱っている。ただし住所も電話も営業時間も青山店とまったく同じ(渋谷2-11-14/03-6452-6100/9:00〜21:00 L.O.20:00)で、ページ本文にも「ÅBRYS Crafted Crepes is located inside Aubrey House Shibuya–Aoyama」と書かれている。Locationsページには4つのカードが並ぶが、実際の店舗は2つ、という構造になっている。ここを読み違えると「渋谷に4店舗ある」と勘違いしてしまう。
クレープは「Classic Style Crepes(巻くタイプ)」と「Open Style Crepes(開いたタイプ)」の2系統。公式は、厳選した粉と発酵バターを使い、縁は軽くパリッと、中心はもっちり、と説明している。アサイーボウルとクレープを同じ会計で頼めるのは青山店だけなので、「甘いものも食べたい同行者がいる日」は青山店一択になる。
西麻布デリバリー店は、公式にも住所が載っていない
Locationsページの4枚目のカードに「Nishiazabu Delivery Store/西麻布デリバリー店」がある。ページ冒頭の説明文も「渋谷の2店舗と、西麻布のデリバリー専用キッチン」という書き方をしている。
ただしこのカードだけは、住所も営業時間も電話番号も詳細ページへのリンクもない。写真と店名だけが置かれている。デリバリー専用キッチンなので来店の必要がなく、住所を出す意味がない、という判断だと読める。
実用的な結論としては、西麻布・広尾あたりでAubrey Houseを頼みたい場合、注文の可否はデリバリーアプリ側の配達範囲で決まるということになる。公式が対応プラットフォームや配達エリアを案内していないため、それ以上は公式からは追えない(要確認)。公式FAQも「デリバリーの提供可否やメニューは、プラットフォームと時間帯によって変わります」という書き方にとどめている。
自家製グラノーラは持ち帰れる|通販5種の価格
Aubrey Houseのボウルに載っているグラノーラは自家製で、公式オンラインストアで同じものが買える。ここは店舗を比べる話とは別の、地味に効く情報だ。
| 商品名 | 価格(税込・公式表示) |
|---|---|
| Crunchy Granola | ¥1,069 から |
| Oats Granola | ¥1,166 から |
| Cinnamon & Nuts Granola | ¥1,490 から |
| Okara & Rice Koji Granola(おから&米麹) | ¥1,566 から |
| 100% PEANUT BUTTER | ¥1,566 |
「from(〜から)」表記なのはサイズ違いがあるためで、上の数字は最小サイズの価格にあたる。おからと米麹を使ったグラノーラを置いているのは珍しく、店で食べたボウルの食感をそのまま家に持ち帰れる、という意味では土産としても成立する。
公式は、グラノーラだけでなくグリークヨーグルト、ソース、ドレッシング、パンも自店の厨房で作っていると書いている。このブランドが「アサイーの仕入れ先」より「自分たちで何を作っているか」を前面に出しているのは、渋谷のアサイー店としてはやや珍しい立ち位置だ。
タイプ別おすすめ|結局どちらへ行くべきか
朝いちばんに食べたい人 → 神南店
8:00開店は渋谷のアサイーボウル店としてかなり早い部類に入る。出勤前や、朝の渋谷を歩いてから1杯、という使い方ができるのは神南店だけだ。朝の時間帯に何が食べられるかについては、平日の朝に東京でハワイの朝ごはんが食べられる6店もあわせて見てほしい。
乳製品を避けたい人 → 青山店
両店にヴィーガンボウルはあるが、青山店のそれは「神南店とは異なる特別レシピ」だと公式が明言している唯一のメニューだ。ヴィーガン対応を目的に行くなら、わざわざ青山店を選ぶ意味がある。オーガニック・ヴィーガン基準での店選びは東京で本物のアサイーボウルを選ぶなら|オーガニック・ヴィーガン対応店の選び方で整理している。
座って長く話したい人 → 神南店(予約して)
公式に予約導線があるのは神南店だけ。ただし「小さなカフェ」と公式が認めている以上、予約なしの週末は待つ前提で行ったほうがいい。
甘いものも一緒に頼みたい人 → 青山店
クレープが焼ける店は青山店だけ。アサイーボウルとクレープを一度に頼めるのは、渋谷ではここだけになる。
夜に食べたい人 → 神南店
L.O.21:00の神南店に対し、青山店はL.O.20:00。夜アサイーを狙うなら神南店へ。
よくある失敗パターン
失敗1:「2号店のほうが新しいから設備がいいはず」で青山店へ行く。新しいのは事実だが、営業時間は青山店のほうが短く、予約もできない。新しさと使いやすさは別の話だ。
失敗2:青山店ページのFAQを読んで神南店の営業時間を覚える。前述のとおり、青山店ページのFAQは店名が神南店のまま残っている。営業時間を確認するなら、Locationsページか各店ページの本文側を見たほうが確実だ。
失敗3:「渋谷に4店舗ある」と思って探す。Locationsのカードは4枚だが、ÅBRYSは青山店の中にあり、西麻布はデリバリー専用。実店舗は2つだけである。
失敗4:ヴィーガン仕様だと思ってThe Original Bowlを頼む。看板商品にはグリークヨーグルトとはちみつが入る。乳製品・はちみつを外したいなら、注文時にヴィーガンボウルを指定する必要がある。
失敗5:住所を「渋谷2-11-14」だけで探す。公式サイトの店舗ページは建物名を書いていないが、公式リリースには「ステージ青山1F」とある。建物名まで持って行ったほうが早く着く。
よくある質問(FAQ)
Q. 神南店と青山店で、アサイーボウルの味は本当に違いますか?
公式リリースに「アサイーボウルは、渋谷神南店とは異なるヴィーガン仕様の特別レシピでご提供します」と明記されています。レシピが別である点は運営会社が公表しています。ただし具体的な材料の差までは公開されていません(要確認)。
Q. 朝8時から開いているのはどちらですか?
渋谷神南店です。8:00〜22:00(L.O. 21:00)で、渋谷青山店は9:00〜21:00(L.O. 20:00)です。朝も夜も、神南店のほうが1時間ずつ長く開いています。
Q. 予約はできますか?
渋谷神南店のみ、公式にオンライン予約の案内があります。ウォークインも受け付けており、混雑時は入口のウェイティングリストに登録する運用です。渋谷青山店については、公式に予約の案内がありません。
Q. 犬を連れて入れますか?
両店とも店内OKと公式に明記されています。椅子やソファを使う際はペットマット・ペットシート・バッグのいずれかを使うか、カートに入れたままにすること、店内を自由に歩かせないこと、家具に直接座らせないことが条件です。
Q. クレープはどちらの店でも頼めますか?
いいえ。ÅBRYS Crafted Crepes は渋谷青山店の中にある併設業態なので、クレープが頼めるのは青山店だけです。
Q. グラノーラだけ買えますか?
公式オンラインストアで5種類が販売されています。最小サイズの価格は Crunchy Granola が¥1,069から、Okara & Rice Koji Granola が¥1,566からです。
まとめ|「近いほう」で選ぶと、たぶん外す
Aubrey Houseの2店は、看板が同じで中身が違う。しかも違いのいちばん大きい部分——アサイーボウルのレシピ——は、店舗ページを読んでも出てこない。公式リリースまで遡らないと分からない場所に置かれている。
だから「渋谷駅から近いほう」で選ぶと、目的とずれる可能性が高い。朝・夜・予約・座席なら神南店、ヴィーガン・クレープなら青山店。この振り分けだけ覚えておけば、渋谷でアサイーボウルを食べる日の判断はほぼ終わる。
渋谷・表参道エリアでほかの選択肢も見ておきたいならハワイアンカフェ 渋谷・表参道エリアおすすめ5選を、東京のアサイー地図そのものが最近どう変わったかは東京でアサイーボウルの店を調べると、いま6つの「ズレ」にぶつかるを参照してほしい。都心を離れて同じ「公式に書いてあるかどうか」で店を仕分けた例としては、自由が丘で確実にアサイーボウルを食べるなら駅前店だけ もある。
※本記事に掲載している住所・営業時間・料金等の情報は、2026年09月28日時点に各公式サイト等で確認した情報をもとに作成しています。その後、情報が変更になっている場合がございます。万が一誤りがございましたら、お問い合わせフォームよりご連絡ください。お知らせいただき次第、速やかに修正いたします。

